「桑原地区」は篠山市の北西端で京都府福知山市三和町、兵庫県丹波市春日町に接し、面積にして約690ha、そのほとんどが山林です。
わずかな平地も、いわゆる「河岸段丘」で「ひなた」付近の平地と「上道」の段丘との高低差が平地をより狭く感じさせています。
「河岸段丘」は河川の河床の低下によって発達する地形で、本郷の小学校付近や「段」の地形が典型でしょうね。
地理的な位置は、桑原公民館で、北緯35度10分12秒,東経135度15分0秒となります。
土地の標高はおおむね「遠方」との境の「灰原橋」で海抜150m、「奥山の峠を登りきった栗柄との境」で400m、「箱部峠」で210m「河谷おじぞうさん前」で170mです。
ちなみに「つつみ峠」の頂上で332m宮田の「市役所西紀支所前」で204mです。
鹿倉山は山頂で標高547.8mですが、山頂は京都府との県境を越えた側にあり、桑原側の最高標高は約530mです。
「桑原川」は、友淵川、土師川、由良川に合流し、日本海にそそぎます。河谷川は京都府に入り菟原下で土師川に合流します。「桑原川、河谷川」とも一級河川です。道路はみなさんご周知の通り、「一般県道本郷辻線」を骨格線として本郷、遠方、菟原、栗柄につながっていますが、「道標」には、「くりからやま、と記載されています。
「河谷」の一番奥から尾根を越えると「福知山市三和町田の谷」になりますが、地理院の25,000分の1地形図では尾根を少し南下すると「野瀬峠」の地名があります。
私たちは、つい自動車での移動や自治体の境界を基準にして「野瀬」や「田の谷」よりも「宮田」や「篠山」を身近に感じてしまいますが、「歩く」という尺度で考えると「野瀬」や「田の谷」が「本郷」や「遠方」と、そうたいして変わらない距離であることにあらためて驚かされます。