お地蔵さんは、村境や道端によく祀られており、生活の中に溶け込んだ仏様です。
河谷巻では7月24日に地蔵講(祭り)が行われます。地蔵は月の24日が命日とし、盆月の8月24日に地蔵講(祭り)を行うことが普通ですが、一ヶ月早く行っています。
当番により準備され、15時頃お地蔵さんに全戸がお参りし、広場で輪になって座り、5メートルもある数珠を全員が輪になって廻す数珠繰りが行われています。
「なんまいだ」と念仏を称えながら右廻り、左廻り百万遍廻し、回向するといわれています。実際に右廻り、左廻り百万遍(100万回)廻すのは大変ですので、1回を5万とか10万とかに換算しています。数珠を入れる数珠箱に天明8年(1788)の銘があります。