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地神は、通常は「地神さん」と呼ばれています。
本来は土地を守る神様ですが、普通は屋敷内や本家の近くに祀られています。民族学会では「屋敷神」といい、株内の祖先やお稲荷さんをお祭りしているところが多いようです。
丹波地方では、本家本筋に当たる家は必ず「地神」を祀ります。この本家と分家(新宅)で構成される同族集団を丹波では「株」といいますが、この株内のものが共同で行うお祭りが「地神講」です。
12月1日に、桑原の各株内で早朝に地神祭りが行われています。
「山の神」は、山を納める神様で、祀り手によってその性格は微妙に変わっています。 「山の神」と「田の神」の交替説を唱えた学者は、「山の神」は、春には里に降りて「田の神」となり、秋は山に登って「山の神」になるとともに、「山の神」は家の祖先神と同格であるとも言われています。 今、村内では、「山の神」を祖先神と言う所もないようで、むしろ、「山の神」は山の上もしくは山麓部分に祀られ、山仕事を助ける神と考えられているようです。 通常は、女性神であり、平年は、12本の御幣をご神体とし、閏年は13本の御幣を祀るということから、歳を司り物を産み出す神と考えられていたのかも知れません。歳の実を「稲」との考えもあることから、稲作を司る神と考えていたとも考えられます。 桑原では、12月13日に、「山の神」さんの祭りが行われます。 「山の神」のお供えに粳米をついて、細かくして固めた「おしろい餅」を稲わらで作った「ツト」に入れ、家の男の数だけ山の神に御供えします。 「山の神」さんでは、年番当番によって大きな火を焚いて、餅を焼く準備がおこなわれ、お供えの後に焼いて食べます。